MA(Multi Audio)とは
映像を見ながらナレーションを録音し音の完成形を作るまでの工程をMAといいます。出演者の喋り、ナレーション、BGM、効果音、ジングル、など映像にはさまざまな音が詰まっています。そしてそれらがいくつも重なっています。これらの音の編集をし、音を足したり、バランスをとり、聞きやすく調整し、演出意図に沿った音の完成形になるように仕上げます。コンプレッサー、イコライザー、マキシマイザーなど様々なエフェクトを用い微調整します。弊社では選曲、音響効果からMAまでワンストップでお仕事を受けできます。
また番組では音声ミキサーがつかず、ディレクターの手持ちのデジの音やGo Proの音を活かしたり、Blootoohワイヤレスピンマイクの音を使うこともあります。音質も音量もノイズもバラバラな音声を番組の音声として統一して聞きやすくする、ノイズに埋もれた声を聞こえるようにする、といった必要性もでてきます。経験豊富な弊社にぜひお任せください。
整音やMAとは具体的にどんな作業をしているのか?
ある映像作品のMA作業の全工程を具体的に挙げてみました
①メールにてデータダウンロードのURLを受信、
mp4、QuickTime、AAF/OMFファイル、waveファイル、台本、
ナレーション原稿、CUEシート、等をダウンロード
②Pro ToolsにてAAFフアイルを展開。
・映像とタイムコードを合わせて映像と音声データにズレが無いか確認
・CUEシートを確認しながらCMのタイミグ・長さは合っているか確認
・まとめられるトラックはひとつのトラックに統合し不要なトラックを削除
元のトラックは残し無効化してDAWソフトの負担を減らす
コピーしたデータを処理して整音ミックスしていきます。
・加工しすぎた場合は元の原音を再度引き出して作業し直します
③映像の同時に録音された登場人物の声を整音(必要に応じて)
・人によって音量、声質、音質などが違うので聞きやすく心地よく調整
・聞かせたい人の声をちゃんと聞こえるように
・強調したい箇所、聞き逃してほしくない箇所をはっきりと聞かせる
・メインの人の他の同時に喋る人の声を少し下げる
聞き手の相づちの声は少し小さめに下げた方が聞きやすい
・話し始めにフェードイン、話し終わりでフェードアウトを必要に応じてかける
・声と重なっているエアコン、冷蔵庫、換気扇、鳴り続けている機械音などの音量を抑える
・部屋に声が反響している音を軽減させてすっきり聞こえやすくする
・声のこもりを低減
・キンキンした声はマイルドに聞きやすくする
・声の音量の大きさの振れを調整
・歯擦音が耳障りな場合は下げる
・鼻を啜る音、くしゃみ、せき、など突発的な生理現象音を小さくする
・ものを食べる際の不快な咀嚼音を小さくする
・リップノイズを消す
・大きな声で歪んでいる箇所を調整する
・小声になった部分の音量を上げる(子音だけまたは母音だけ上げるということも)
・息がマイクに当たった際の「ボフッ」などのノイズを消す
・話者が思わず胸元のピンマイクに触れたり、こすれたりしたノイズを軽減
・「あー」「えー」などその人のクセでよく発せられる言葉を
カットしたり、音量を下げたりして悪目立ちしないように調整する
・ぼそぼそと小さい音量で聞き取りにくい言葉を大きくして聞こえやすくする
・話者の顔・口が写っていなければ言葉の間が空いている箇所をずらす編集で調整
・カット編集のつなぎ目で「プチ」「プツ」などのノイズがあれば除去
・ものを落としたり、ぶつかったり、映像に写っていないものが音をたてた場合、
視聴者が気になってしまったり違和感を与えるような場合は
除去したり音量を下げて目立たなくする
・近くを通過する車の音を小さくする
・撮影場所・状況により入っている場所の音を抑えて声を聞きやすくする
街の雑踏、店内のガヤ、車電車船など交通の音、海川風雨などの自然の音
・ピンマイクとガンマイクなど複数音がある場合は使う音を選んだり混ぜたり
音質の違いを調整する
・マイクが複数ある場合は音の被りや音のズレ、位相のズレなどを
発生することも多いので調整
④声以外にも映像の音に対して編集による音量の変化を調整
・耳障りな音を除去したり小さくしたりする
・編集で無音になってしまった部分には前後の音から
その場の雰囲気の音(アンビエンス音)を入れて
「編集に起因する目立つ無音」を無くす
・編集によりできた音量差・音質差の調整
・カットのつなぎ目のプチッというノイズを消す
⑤プロのナレーター・アナウンサーの声に対しても
・ボリュームを均等に調整して聞きやすくする
・はっきり聞かせたいところは音量を上げる
・息継ぎを消したり音量を下げたりする
・ペーパーノイズ、リップノイズ、鼻なり、喉なりなどを目立たなくする
・音程が上がりきっていない箇所を上げたり
下がりきっていない箇所を下げたり調整
・間を詰めたり、空けたり調整する
・必要であればスピードを速くしたり遅くしたり調整する
・イントネーションや訛りで違和感があることに気がついた場合、
・読み間違いが後から発覚した場合、音の編集や、音程調整などで直すことも
・別場所、別時間に録り直しされた声を元の声と違和感がないように調整
・イコライザーなどでより声を魅力的に調整
・効果としてエコーやリバーブをかける
ラジオボイスや電話ボイスのような加工
⑥BGM、効果音に対して
・ボリュームの上げ下げを調整し、全体の中で音量バランスをとる
・場面転換と同時の音楽始まりの最初は大きく聞かせ、
喋りやナレーションが入って来たら音量をさげる
・音楽には音量が大きくなったり小さくなったりの起伏があるので
その起伏が必要がない場合も調整します
・音楽を聞かせたい場合、音楽を目立たせたくない場合などの音量調整
・音楽のフェードイン、フェードアウトの調整
・BGMや効果音もそのまま使う場合もありますが、
・他の音の重なりとの兼ね合いで、イコライザーなどで調整することも
・通称「エコー飛ばし」といって急に曲をカットするように終わらせて
その最後に長い残響をかけて余韻を強調して印象付ける
・残響やエフェクトをかける
⑦最後に作品全体の音量の規定平均ラウドネス値の確認調整
・全篇通しての流れの中で違和感がないか、メリハリがあるか、
音の重なりによって聞こえにくくなっているところはないかなどの最終確認
・平均ラウドネス値などの規定に沿っているかも確認
・ディレクターと一緒にこの作業を行うこともあります
⑧データ書出しして納品
上記はすべて必要に応じて行う作業です。不必要な作業はしません。
不必要な作業はかえって音質を劣化させることもありますので
加工しすぎないよう気をつけます。
さまざまな音の修復、整音いたします。こちらに載っていない音のお困りもご相談ください
ファイルのやりとりで弊社MAルームで整音いたします
料金は直接お問い合わせください
ノイズ除去において全ての案件で効果を100%保証することははできませんが
ご満足いただけるよう真摯に努力します。
MAにはAvid社製DAWソフト Pro Tools HDX、補正整音にはiZotope社製音声リペアツールRX advancedを使用。
